あの件に関しまして、庁内に直ちに調査チームをつくって、その漏えいルートを調査するという答弁でありましたが、かれこれ二カ月近くたつわけであります。予算委員会のときお聞きした段階ではまだそれができておらなかったわけでありますので、この点についてどういう調査結果であったのか、お聞きします。
○政府参考人(大古和雄君) 今回の漏えい事件は、本来この種の秘密を扱う立場にない隊員の自宅にあったということでございますんで、漏えいルートが、どこからしたということについては今捜査していますし、調査しているところでございます。
漏えいルートなどを調査すべきという声が非常に強いんですが、どうですか。
まず第一が、ID、パスワードの漏えいルート、流出したデータの流出元等、現実社会における犯人との接点、こういったものの捜査があろうかと思います。またもう一つは、コンピューターの利用記録、いわゆるログでございますが、このログからアクセス元のコンピューターを探り出していく、こういう方法が二つあろうかと思うわけでございます。
その結果、平成三年三月に至りまして、調査の結果、当該資料がNECにおいて作成されたものであるということ、それからNECから漏えいしたことが判明したわけでございますが、漏えいルートその他につきましては解明には至らなかったところでございます。
○額賀国務大臣 これは、秘密漏えい事案を公表するかどうか、また漏えいした内容あるいは漏えい者、漏えいルート等、具体的な事実関係を踏まえた上で、当該事案の形態、性質、軽重などを総合的に判断をして考えるべきものと思っております。このNEC案件につきましては、当時、民間企業が作成した内部資料がその当該企業の中で漏えいした事件であったことから公表を差し控えたのではないかというふうに承知しております。